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case 08
【居室のようなバスルームの作り方】
旅館のように過ごせる浴室空間
nagomの得意としている空間は以下の4つです。
・家族が笑顔になる広がりのあるリビング
・使い勝手の良いキッチン
・居心地の良い居室のようなバスルーム
・たっぷり入る収納計画
今回は日々の疲れを癒してくれるバスルームの事例をご紹介させて頂きます。
ただ体を洗う場所ではなく、居室の1つとしてデザインしています。
住宅の浴室はユニットバスで作られることが多いですが、nagomでは居心地を追求した在来浴室を得意としています。ユニットバスでは1616や1620などの大きさや仕様で決まっていきますが、在来浴室ではお気に入りの浴槽やタイル、水栓のすべてを選ぶことができます。まるでホテルや旅館にある部屋風呂のようなリラックス頂ける空間を目指しています。
1 Livingの家
リノベーションにて窓のない既存UBの位置から窓のある場所へ浴室を大きく移動した事例です。浴室をリビングのように居心地よく過ごせるよう、普通の居室と同じように床・壁・天井を仕上げ、浴槽を水を張ったソファと見立てました。浴室に隣接した和室と空間を共有することで普通のバスルームでは感じられない広がりを演出しています。開放的な浴室を実現するために重要なのはシャワーブースを別に設けることです。そうすることで汚れやカビが他の部屋に発生することがありません。一般的に水廻りの移動は漏水の恐れがあるため難しいと言われますがマンションの1階だったため実現することができました。
[バスルーム広さ:3.5畳+シャワールーム]
借景の中に暮らす家
庭に面して配置した浴室の事例です。浴槽から下がユニットになっているハーフユニットを用いることで漏水のリスクを避けながら、好きな位置に窓を配置することができます。庭木を眺めながらリラックスした時間を演出しています。
[バスルーム広さ:2畳]
街に開く職住一体の家
道路側から最も離れたプライバシー性の高い場所のため屋外と連なる開放的な浴室を計画した事例です。浴槽とは別にシャワーブースを設け、床を内装材にて仕上げることで居室感を高めた計画となりました。将来的には屋外サウナを設置して楽しまれるようです。
[バスルーム広さ:2畳+シャワールーム]
O House (前職 担当作品)
旅館のような和の設えを強調した浴室の事例です。小さいお子様が多いご家庭だったため湯量が多く大人数でも入れる浴槽を選定しました。天井に設けたルーバーに隠された換気扇や照明を隠すことで綺麗に仕上げることができます。
[バスルーム広さ:3.5畳]
N house (前職 担当作品)
全部屋が庭と連なる平屋であることを活かした浴室の事例です。広々とした浴室からは四季によって異なる表情を見せる庭を眺めることができます。これくらいのスペースがあると椅子を置き、休みながらお風呂の時間をゆっくりと楽しんで頂くことができます。
[バスルーム広さ:7畳]
K house (前職 担当作品)
緑道に接している特性を活かして生い茂る木々を眺めながら過ごすことのできる浴室の事例です。2階に配置された浴室ですが、緑道を歩く人からの視線を避けながら開放的に過ごして頂けるように浴室の前にテラスを配置しています。屋内外に連なる壁を同じタイルとすることで屋内外の一体感が増し、より広がりを感じる空間となります。
[バスルーム広さ:8畳]
T house (前職 担当作品)
隣接する公園の緑を眺めながら入浴できる浴室の事例です。和室の一画にある浴室のため、障子によって間仕切ることが可能です。時には障子をあけ放つことで広々とした空間にて過ごして頂くことができます。シャワールームが浴槽近くと上階にも設置されているため、短時間で済ませたい場合には便利です。
[バスルーム広さ:5畳+シャワールーム]
まとめ
振り返ってみると私は子供のころからお風呂で過ごす時間が好きで、長風呂をしていた記憶があります。設計者としてバスルームと向き合うようになり、住宅では必ず配置する浴室をいかに居心地の良い空間にできるだろうかと考えながら設計しています。
打合せの際には浴室時間をどのように過ごしたいのか、旅先で入った好きな温泉などのお話も伺いながら、居心地の良い浴室空間を一緒につくり上げていきたいと思います。
お問い合わせはコチラからお待ちしております。