設計の仕事

design works

1 Livingの家

2-リノベーション

1Livingの家_リビングダイニング

1つの大きなリビング、1つ1つが小さなリビング

築40年の一般的な集合住宅の改修工事です。 間取りこそ当時建てられた団地の多くが採用していたプランでしたが 南側には屋内床とレベル差の少ない庭があり、屋内と庭を合わせると約18mもの長さとなる特徴がありました。

1Livingの家_和室
1Livingの家_庭

この長さを活かすために居室には間仕切り壁を設けず東西の壁面側に家具や水廻りを寄せることで、 居室中央にすべての床面をまとめ、庭までの連なりを感じられる平面計画を採用しました。

1Livingの家_リビングダイニング
1Livingの家_図面

居室は障子によってゆるやかに区切り、すべてを開け放った大きなリビング空間にも 生活シーンに合わせた小空間にも可変させることが可能です。

1Livingの家_リビングダイニング
1Livingの家_障子
1Livingの家_寝室
1Livingの家_和室

壁付キッチンはリビングから良く見えるため、リビングの一部として設えることがポイントです。通常より長い3.3mの幅を持たせ、面材を他の家具と色を合わせたり、飾り棚を付けることでキッチンらしさを和らげていきました。メーカーのシステムキッチンですがタイルを貼ったり水栓を別メーカーの商品を使用することで造作キッチンのように見せることができます。

1Livingの家_キッチン
1Livingの家_キッチン

浴室はリビングのように居心地よく過ごせる場として設えています。普通のリビングのように床・壁・天井を仕上げ、テレビを置くと浴槽は水を張ったソファとなります。開放的な浴室を実現するために重要なのはシャワーブースを別に設けることです。その上、浴室と和室の間にある大きな既存梁を活かして、浴槽上部に蒸気を溜めてから換気扇で排気もしているため安心です。

1Livingの家_浴室
1Livingの家_浴室

マンションのリノベーションでも庭付きや広いルーフバルコニー付きの物件に巡り合えると季節を感じながら暮らすことができます。集合住宅においても屋内と屋外の関係性を意識してプランすることで、空間が豊かになるのでオススメしています。

1Livingの家_庭

水廻りはどのご家庭も必要な物品が多く、生活感が出やすい場所ですが、来客があった場合は必ず見られる場所でもあります。化粧品、洗濯物、洗剤類、ストック、ドライヤー、体重計、オムツ、タオルなどなど、、 そのため、計画前には物量や使用頻度を確認させて頂き、適材適所に適量の収納を用意するようにしています。すべてを隠す収納にしても使い勝手が悪くなってしまいますし、皆さん使い方はそれぞれかと思いますので、そのご家庭に合わせた収納を設計します。前職では家具の設計を行っていたので得意分野です。ぜひご相談ください。

1Livingの家_洗面所・トイレ

近年、LED照明の進歩が凄まじく、これまでは出来なかったような照明計画が可能になりました。特にライン照明が小型化し安価になってきたことで間接照明が採用しやすくなりました。本計画ではほとんどを間接照明とすることで天井面を綺麗に納めています。また調色ができる製品が増えてきたため、昼は自然光に近い色温度に設定し、夜は暖色系の色温度にすることで特別感のあるディナータイムを楽しむことができます。

1Livingの家_リビングダイニング
1Livingの家_浴室
1Livingの家_和室

リノベーション前

1Livingの家_改修前1
1Livingの家_改修前2

overview

築40年の一般的な集合住宅の改修工事です。1980 年代に建てられた団地の一般的な3DK の間取りでした。間仕切り壁が多く、水廻りや北側に光が届きにくいため暗い印象でした。また最小限のスペースしかなかった水廻りを拡張するため浴室を北側の窓際へ移動しました。この部屋の最大の特徴だった北側から南側の庭までの抜け感を活かし各居室が連なりながら、室内のどこにいても庭の緑を楽しめる間取りへと変化させました。そうすることで部屋全体に光と風を届けることができ、ジメジメしがちなマンションの1階中部屋のデメリットをメリットへと変換しました。

information

施工:リノベる。

用途:住宅

構造:RC造 7階建ての1階

所在地:神奈川県横浜市

専有面積:66.31㎡

庭面積 :43.69㎡

 

詳しい仕様は【TECTURE】をご覧ください。