設計の仕事

design works

ジャパンディスタイルの家

2-リノベーション

ジャパンディスタイルの家_縁側

日本らしさを感じる賃貸マンション

港区元麻布のヴィンテージマンションのリノベーションです。

賃貸物件として貸し出される250㎡を超す広々としたメゾネットタイプで外国人の方が入居されることを想定し、どことなく日本らしさを感られる住居を目指しました。

 

六本木ヒルズから程近い都心にも関わらず周辺には高い建物がなく開けている環境でした。各窓からは木々の緑や空を望むことができたため、どの空間においても窓の外の風景を切り取ることを意識して設計を進めていきました。

ジャパンディスタイルの家_平面図
ジャパンディスタイルの家_リビング
ジャパンディスタイルの家_ダイニング窓
ジャパンディスタイルの家_書斎窓

日本建築をモチーフにした天井

リビングダイニングだけで35畳もの広さがあり、1つの空間として広がりを得つつもシーンに合った個のまとまりも必要であると感じたため、床面は広々とつながりながらも天井面を工夫することで空間を緩やかに文節できないかと考えました。

ジャパンディスタイルの家_リビング
ジャパンディスタイルの家_展開図

間がいくつも連続しながらも天井面で空間の格式を示してきた日本建築のように「欄間」「掛込天井」「折り上げ格天井」をモチーフとして天井を設えることを提案しました。日常生活で傷がつきにくい天井面に素材感を集中させることでメンテナンス性も求められる賃貸物件としても合理的であると考えました。一方で床と壁は傷に強く補修がしやすい素材にて仕上げています。

ジャパンディスタイルの家_縁側
ジャパンディスタイルの家_書斎
ジャパンディスタイルの家_ダイニング
ジャパンディスタイルの家_キッチン
ジャパンディスタイルの家_植栽

ホテルライクなバスルームとサブリビング

上の階へ行くと更に視界が開け周囲から見られる心配のない環境となるため、広いサブリビングの中に開放的なバスルームを配置する間取りを提案しました。外の景色を眺めならゆったりとしたバスタイムを楽しんで頂くことができます。

カーペットと障子を組み合わせた優しい色合いでジャパンディスタイルの空間に仕上げました。

ジャパンディスタイルの家_サブリビング
ジャパンディスタイルの家_バスルーム
ジャパンディスタイルの家_バスルーム
ジャパンディスタイルの家_サブリビング

リノベーション前

ジャパンディスタイルの家_改修前1
ジャパンディスタイルの家_改修前2

overview

港区元麻布のヴィンテージマンションのリノベーションです。
250㎡を超す広々としたメゾネットタイプで都心にも関わらず各窓からは緑が多く見える環境でした。

当面は賃貸物件として貸し出すためデザイン性はもとよりメンテナンス性も重視し、傷つきにくい天井面に素材感を集中させて空間を操作し、床と壁は傷が付きにくい素材を選定しています。

土地柄外国人の方が入居される可能性もあるため、縁側やスダレなど和の要素を採用し、色合いも落ち着いた基調にて仕上げることで日本らしさを感じて頂ける住居を目指しました。

information

施工:江中建設

用途:住宅

構造:RC造 7階建ての5~7階

所在地:東京都港区

専有面積:253.55㎡

 

詳しい仕様は【TECTURE】をご覧ください。

credit

撮影:山内紀人、茂木哲

共同設計:帯名海晟

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