設計の仕事
design works
オーダー家具の家
2-リノベーション
ふたり暮らしの住まい
東京都内の駅近マンションのリノベーション計画です。アクセスの良い立地にて共働きご夫婦お2人のための住まいです。専有部面積は55㎡とコンパクトな間取りだったため広がりを得られるよう個室をなくし居室全体を一体的に利用できる計画を提案しました。
西側は新幹線高架や在来線線路が幅広く敷かれている環境で、今後も変わることなく空を望むことができる開けた場所だったためリビングを配置しています。
暮らしの悩みを間取りで解消
角部屋のため窓が多く、光と風を多く取り入れられる良い住環境である一方で「壁が少なく収納量が確保しにくい」「シングルガラスのサッシで結露が多い」という悩みも感じられていました。
そこで角部屋の良さを活かしつつ悩みを改善するプランとすることでより一層暮らしやすい住まいに改修することを目指しました。個室をなくし一体空間としたのは各室に温度差が生じにくくして結露を防止する意図もありました。
オーダー家具が主役の空間づくり
ご主人は在宅ワークのため書斎をリビングと同等に扱い、居心地の良い窓辺に配置しています。
一体空間でありながらも「リラックスゾーン」と「ワークゾーン」を緩やかに区切ることで生活にメリハリを作れないかと考え、住宅には奥行60cmが必要となる家具が複数あることに着目しました。
奥行60cmが必要となる家具は「デスク」「キッチン」「衣類収納」があり、これらを部屋の中央に横断するようにまとめることで用途別に空間を区切りつつ、収納が少ない悩みを同時に解消できると考えました。
北側の熱負荷の少ない光
北側のお部屋は敬遠されがちですが直射光ではない反射光によって終日熱負荷が少ない安定した光を得ることが可能です。角部屋の一体空間を終日柔らかい光が包み込みます。
住まいの各所に素材感を
凹凸感のある素材や艶感の異なる仕上げ材を使用することで空間を彩りつつ手触りのある空間に仕立てました。
その他の作品
nagomがこれまで設計した新築住宅やリノベーションした住まいをご紹介します。
街に開く職住一体の家(東京/新築)
借景の中に暮らす家(横浜/新築)
overview
東京都内の駅近マンションのリノベーション計画です。アクセスの良い立地にて共働きご夫婦お2人のための住まいで、個室をなくし専有部全体を一体的に利用できる計画としています。角部屋であることを活用することで終日柔らかい光が空間全体を包み込みます。ご主人は在宅ワークのためデスクスペースをリビングと同等に扱い、居心地の良い窓辺に配置しています。
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credit
撮影:山内紀人