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case 01
設計の進め方【敷地の特徴を読む】
敷地の特徴を徹底的に分析します。
住宅設計を開始するにあたって最も大切にしていることは「敷地を読む」ことです。敷地を購入されるときは更地である場合が多いので、どの敷地も似たように見えるかもしれません。しかし注意深く見てみると敷地形状、方位、道路の位置や幅、近隣建物の建ち方など同じ条件の敷地は1つとしてありません。また、地域によって建築基準法の内容が変わるため建築のプロにしか分からない敷地の見え方があります。
ここでは現在設計中の「借景の中に暮らす家」を事例としてnagomの【敷地の読み方】をご紹介したいと思います。
敷地の最も良い場所を見つける
敷地を見るときに心掛けていることは敷地の最も良い場所を見つけることです。
事例の敷地は高台にあることが大きな特徴で南側には素晴らしい眺望がありました。一方で、北側には道路と3階建てに匹敵する高さの隣家が建っていて、東西側にも近接して住宅が建つことが想定されました。
(左図 平面図参照)
また、南側には高さ4.7mの高低差があり、そこに建つ建物の形状と高さを想定すると1階からは借景が隠れてしまう可能性がありました。
(左図 断面図参照)
そのためこの敷地における最も良い場所は2階の南側であることが分かりました。
最も良い場所を活かした設計
最も良い場所を活かすために2階南側には家族が集まるリビング空間を配置しました。広々とした空間のどこからでも南側の借景を楽しむことができ、光や風を感じながら暮らすことができるよう設計しました。
このように敷地の特性を分析し、この敷地だからこそ建てられる住まいを目指して設計をしています。
リビング以外の部屋についても敷地の特性によってあるべき配置が決まり、それが敷地の良さを活かすことにつながってくると考えています。1つ1つの部屋の配置には意味があるためゆっくりと説明をして、ご納得頂きながら設計を進めていきます。
※部屋の配置については別記事にて詳しく書いています。
敷地にかかる法律を読む
最後に敷地を選ぶ際に重要な法律についても少し書かせて頂きます。
敷地や建物にかかる法律は色々ありますが、この敷地で最も建物形状に影響を与えるのが高度斜線という法律でした。高度斜線とは隣地に太陽が当たるように配慮するためのもので、第1種はその中でも最も制限の強いものです。もし外観を四角くしたいというご要望があったとしても、土地購入後にプランしてみたらこの制限によって外観を四角く出来ない場合があります。
このように敷地ごとにかかる法律によってはご希望の建物が建てられない場合があるかもしれないので、事前にご相談頂ければある程度はリスク回避できるかと思います。
事前相談は無料で承っておりますので、購入を悩んでいる敷地がございましたら気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはコチラからお待ちしております。